1.「お千代」のはなし。
来年のNHK大河ドラマは、司馬遼太郎・原作の「功名が辻」が放映される。美濃や尾張を舞台に、賢明な妻の支えのもと、下級武士から一国一城の主になるという山内一豊と、その妻千代の物語である。ご当地である東海地方は、今から非常に楽しみである。さて、「一豊の妻」と言えば、「馬ぞろえ」の話で有名な女性。戦前は、国語の教科書に掲載された超有名人。お歳を召した方は、ご存知の事でしょう。しかし今では、忘れさられた存在です。そこで、昔の教科書そのままにご紹介します。
『馬ぞろえ』(小学5年生用・国語教科書より)
山内一豊、織田家に仕へし初め、東国第一の名馬なりとて、安土に引き来て商ふ者あり。信長の家臣らこれを見るに、真に並び無き馬なり。されど値余りに高くして、買ふ者一人も無く、空しく引き帰らんとす。一豊もこの馬欲しく思へど、求むること如何にも叶ふべからず。
家に帰りて、「世の中に、身貧しきほど、口惜しきことはなし。一豊、仕への初めなり。かかる名馬に乗りて見参に入れたらんには、主君の御感にもあづかるべきものを。」と、一人ごと言ひしに、妻つくづく聞きて、「その馬の値は、いかばかりにや。」と問ふ。「黄金十両とこそ言ひつれ。」「さほどに思ひたまはば、その馬求めたまへ。値をば、みずからまゐらすべし。」とて、鏡の箱の底より黄金十両を取り出す。一豊、大きに驚きて、「この年ごろ身貧しく、苦しさのみ多かりしに、その黄金ありとも知らせたまはず。されば、今この馬、夢にも求め得べしとは思はざりき。」と喜び、またうらむ。妻、「のたまふところ、ことわりにこそ。されどこれは、わらはこの家にまゐりし時、この鏡の下に父の入れたまひて、ゆめゆめ、世のつねのことに用ふべからず。汝の夫の一大事あらん時にまゐらせよとて、たまひき。されば、家貧しくして苦しむなどは、世の常のことなり。真にや真にや、都にて馬ぞろへなどあるべしなど聞ゆ。君は仕への初めなり。良き馬にめして、主君の御感にあずかりたまへ。」といふ。一豊、すなはちその馬を求めたり。
やがて馬ぞろへの日とはなれり。いずれおとらむ馬多く集まりたる中に、ひと際目だちてたくましきを信長うち見て、「あっぱれ、名馬。たれの馬ぞ。」と問へば、家臣答えて、「これは東国第一の名馬とて、商人の引きてまゐりしを、一豊が求め得たるものにて候。」と申す。信長、「一豊は仕へて日なほ浅く、家も貧しからんに、よくもかかる名馬を求めたるぞ。見あげたる志。」と、しばし感じてやまざりけり。
戦前は、良き妻の鏡とされた一豊の妻千代。平成の世に旋風を巻き起こすのか?乞う御期待!
2.「花種寄席(はなたねよせ)」
★授業参観に行った。黒板の真上にデカデカと掲げられた学級目標。「ひとの嫌がる事を進んでしよう!」ひとの嫌がる事?。それって「嫌がる仕事」ですよね?。先生、思い切って書き直した方が良いのでは?
3.さらりーまん川柳
「エコよりも ネコが優先 ファンヒーター」
「気が付けば タマと書いてる 家族欄」
「バラバラの 家族を犬が つないでる」
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